今日はシールドタイプのB.B.の取り付けをします。
用意する物は組み付けグリス、BB、専用レンチです。
因みにBBはカンパ ヴェローチェ ハンガー幅68ミリ、軸長111ミリ、ISO規格の4角テーパータイプです。本来は使用するdura-aceの競輪njsクランクの推奨軸長は109ミリなのですがシールドタイプのBBに該当する物が余りありません。ヴェローチェの111ミリと2ミリの差(片側1ミリ)がありますが1ミリの違いによるチェーンラインの狂いは問題ないと判断します。
先ずはハンガーの左右雌ネジ部分にグリスをタップリと塗りこみます。
これは錆び防止、ネジのカジリ防止です。
続いてBB本体、左右のカップ雄ネジ部分、左カップの内側にもグリスを塗ります。これも同様に防水、防錆、カジリ防止目的です。
自転車に使われているネジの締め付けで、正ネジ、逆ネジって言う表現があります。
例えば今回取り付けするBBにも、、、。
ペダルの回転によってネジが緩みにくいように考えられ右(チェーンリング側)のカップは逆ネジ、左側のカップは正ネジです。
今後、僕の書き込むメンテブログの表現で
反時計回りに締める (counter-clockwise) = 逆ネジを締め付ける
時計回りに締める (clockwise) = 正ネジを締め付ける
と覚えてください。
この図を参考に
タップリとグリスを塗りこんだ左のカップを時計回りに手で9分目迄締めこみます。
そしてクランク側からBB本体を差込み反時計回りに手で絞まりきるまで締め込みます。
手で締め切った右のカップ(クランク側)を専用レンチで反時計回しで力いっぱい締めこみます。
次に左側カップをレンチで時計回りに力いっぱい締め込みます。
左右のカップを確実に締めたらアクスルを手で回してみましょう。
組み立て前の回転であれば完了です。” 何か重いなぁー ”って思うなら、アクスルを左右から軽く
ハンマーで叩いてみましょう。ハンマーの振動でカップとベアリングが確実にフィットします。
追伸、
BBアクスル(クランク軸)の両端は断面が四角でテーパーとなっています。クランクも同じく四角でテーパーの付いた穴があいています。
昨今のシングル、トラックバイクに良く使われる物には、JISおよびISOの規格があります。JISとISOを比べると、テーパーは同じですが、ISOテーパーはJISテーパーよりテーパー部が少し長く、先端の四角幅が少し狭い。そのため異なる規格のクランクが軸に入る位置は少し異なるり、双方が合っていないとアルミで作られているクランク側の四角い穴が広がって破損する危険性もあります。見た目で判断するのが出来ない場合はメーカー別、品種で判断し正しい物を取り付けてください。
特に良く見かける間違いは、
選手からオークション等で譲り受けた競輪系のフレームについているBBにsuginoRDのクランクを使用していてクランクにガタが出ているケースです。
大まかですが、
NJS(競輪)全般、カンパ、ミケ = ISO
sugino RD,その他汎用全般 = JIS
これら不安のある方はお店で声かけてください。
dk