暑い夏が終わり、チャリに乗る人が増えたのかメンテナンスの依頼が多くなってきました。
それぞれの自転車を見てて特に気になるのが”チェーン”です。ほとんどの人のチェーンがホントに ” 汚い ” でも気にしてない。 ハブやBBの回転は気にするのに、、、。こんな汚いチェーンのままでタイヤ交換だなんて最悪ってパターンが多々あります。ちょっとチェーン触るだけで手が真っ黒っす。
今回はケミカルを使った簡単なチェーン洗浄をお見せします。
特別に埃や不純物が付着しているわけでないある程度オイル管理されたチェーンですが、ローラー部分が既に黒くなっています。
これくらいの汚れならウエスで拭き取り、オイルを注すで良いのですが、思い切って綺麗にしちゃいます。
先ず、自転車を大事にする人はチェーンステイに傷が入らないようにマスキングしましょう。今回は車体からチェーンを外して洗浄しますが、チェーンを外す際に傷つける事が多いのでペンキ塗りのときに使う粘着力の弱いテープで写真のようにマスキングします。
次にチェーンを切ります。今回のチェーンは写真のネジ式の半駒コネクターになっていますが、他にピン式やチェーンの駒をダイレクトに止めている物もあります。
こんなのでチェーンがつながっています。
6ミリの四角ナット、マイナスネジで簡単に切る、つなぐ事が出来て強度もある便利物。
先ず外すのは四角のナット。6ミリの片口スパナを使います。このナットはダブルロックになっているので、ネジとナットを同時に外す事は出来ません。このネジをペンチやプライヤーではさんで回すとネジの頭がつぶれたり、ちゃんと閉められてなかったり、、、。出来れば6ミリのスパナを使って確実に作業しましょう。
次にマイナスのネジを外します。コネクターにもネジが切られているので反時計回りに回して外します。このネジの開け、締めは、コネクターがチェーンリングに掛かっている状態でやるのが力をかけ易いし、ネジを抜いてもチェーンの両端がブラブラしないです。
チェーンをギアから外し容器に入れます。いつも感じる事ですが、この状態で見るとチェーンの汚れが良くわかります。
スプレー式のフォーム状の洗浄剤をタップリかけます。
スプレーの説明書には ” スプレーするだけ ” と書いてあるのですが、念のためにブラシで少々ゴシゴシしましょう。
これで5分から10分放置します。この間にチェーンリング、コグ、チェーンが付いてると手の届かない所をウエスで綺麗にしましょう。
次は一気に水道水で洗い流します。写真では白っぽい洗浄フォームの色でチェーンから出た汚い汚れがあまり見えませんが、ホコリ、金属の摺れカス、汚れたオイルがいっぱいでした。
一分強、洗い流したらこんな感じで汚れが綺麗さっぱり。
ある程度に水を切ってウエスで拭きます。チェーンを外した段階で写真のようにチェーンを繋いで作業すると拭き取りが楽に出来、元のチェーンの回転方向、内側外側が覚えやすいです。
ウエスで水分を拭き取り、自然乾燥させても良いのですが、時間短縮、エアで水分を飛ばします。
洗浄前の真っ黒なチェーン。
どうでしょうか?綺麗になりました。
乾いたチェーンを外した時と全くの逆作業で繋ぎます。
ウエスをあてがいながら一駒一駒丁寧にオイルを注します。全部の駒に注し終わったら、ウエスで余分なオイルを拭き取って完了です。
次の機会にお勧めのオイルをブログで紹介しますが、僕はスプレー式よりも駒(ローラー)部分に一滴ずつ注せる点眼タイプをお勧めします。
今回使ったケミカルと工具の紹介。
ステンレスの皿、着古しのteeシャツのウエス、エアガン(自然乾燥で良し)、ブラシ、6ミリスパナ、小さいマイナスドライバー、マスキングテープ、トリフローフォーミングクリーナー、最高級チェーンオイル
注意!皿とか、ブラシは身の回りの物で代用してください。でも洗面所や台所のシンクではやらないように。
如何でしょうか?こんな感じでわかりましたか?チェーン管理はチューニングの第一歩と思います。
なんかあれば店頭で声かけてください。
dk