最近お客さんの自転車を整備するとブレーキシューが限界ギリギリまで使い込まれている車体をよく見ます。
新品のシューと比べると一目瞭然。
シューの種類は違いますが新品の物はしっかり溝もあり、リムのブレーキ面にしっかり当る様になっています。
ここまで使うと異音がしたりリムを傷つけてしまったり、ブレーキ本来の性能が発揮できません。
そこでGEEK GARAGE TOKYOでは各種ブレーキシューを販売しています。
画像上側のカラフルなシューは
Magic One キャリパーブレーキシュー 787yen
車体の色に合わせてもヨシ!ワンポイントとして色を入れてもヨシ!なシューになってます。
試しにピンクのCRAZY SHEEPに取り付けてみると・・・
味気無い普通のブレーキが・・・
ポップな印象になりました!
そして完成車を買った時に付いてたブレーキを使ってるけど「なんかフニャフニャして握り心地が悪い」なんて人にはこちら。
Shimano 105用 Brake Shoe SET 1743yen
元々Shimano 105のブレーキキャリパーに標準で付いているシューですが、土台がアルミ製の為ゴムの物と比べタッチが良くなります。
しかもカートリッジタイプなのでシューが減ったらゴムの部分だけ交換が出来て経済的。
もちろんシュー以外にキャリパーやレバーなどのブレーキパーツも取り揃えています。
安全に自転車へ乗る為にもしっかりとしたメンテナンスをオススメします!
ブレーキ取り付けに関する相談も受けますのでご来店お待ちしています。
GEEK GARAGE TOKYO
6-25-8 B1 Jinguumae
Sibuyaku
Tokoyo,Japan
03-3486-7118
MAINTENANCE
雑誌、カタログ世代のみならずチャリ好きに便利で楽しいカタログの一部を紹介します。
大阪の老舗友田サイクルが93年に発行した通販用のカタログです。当時の値段や商品名が知りたいなって思った事ありませんか?僕はオークションの入札の前にも当時の値段を参考にしちゃいます。これホントにBENRYです。
今は無きsuntuer superbe ちゃんとtrack用もラインナップに。
campagnolo
Diskwheel&Shamal
ARAYA
スーパーエアロやチタエース、ゴールド&レッドはもちろん練習用のR50
なんちゃってDISKも真面目にMADE IN USA
サンマルコのサドルたち
2010グランプリの覇者村上弟も乗るプロトンのオーダー
なんで?エンドを通販で買うの?
かんぱ、シマノ、サンツアーのフレーム小物。
パンクの直し方まで
自転車特殊工具 カンパの工具が欲しい。
シューズ
アディダスのピスト用(エディメルクスモデル)
こんな感じで売ってたから自転車系の人のサンダルってアデレットなんだ。
もっといっぱい見せたい物だらけです。このカタログ、ロード、マウンテン、ピスト、、。ジャンルを問うことなく時代を楽しむのに最高です。
全部見てみたいなって方は、中目GEEK GARAGEにあるので一声もらえばお見せします。
dk
今回はトラックバイクのメンテに良く使う15ミリレンチの事を書いてみます。
クイックリレースでホイールの取り外しが出来るロード、マウンテンバイク等 ではまず使うことの無い工具ですがネジ止めが基本のトラックバイクには無くてはならない工具です。
ただ、同じ15ミリでもメーカー、使用用途によって握りの長さがまちまちです。
GEEK GARAGEにて修理するチャリを診てて”カテー”と大声を出さないと外れない事もしばしば。
どうやったらこんなに強く締めれんの?皆さん、一度、ネジの締め方をおさらいして下さい。
先ずはお気に入りの工具から
スナップオン スタンダードコンビネーションレンチ12角
鏡面、フランクドライブの定番工具。ネジの平面を曲面で開け締めする構造でネジを傷めない。
スタビレー #13 コンビネーションレンチ12角
軽量、薄型、梨地が手になじみ易い。勿論こちらもフランクドライブ的なネジを傷めない構造になっています。
カンパ二ォーロ BB アクスルレンチ (ピーナッツバターレンチ)
もともとはクランクボルトを締め付けるための工具です。その昔のクランクボルトの径は15ミリだったのですが、現在は14ミリになっています。トラックハブには便利な15ミリなのでハブナットに使えちゃいます。梨地が滑り止めになって使いやすいし自転車工具の中での精度は抜群。ネジの当り面に対して工夫をしていてネジが痛まない。
このブログにもよく登場の便利工具。コレ一本でペダル、ハブナット、クランクボルトに使える。
ナットの角が尖っているのと比較してもらえば分かると思いますが、ナットに対して角が曲面になっています。ナットが傷付かないように力が入る構造です。フランクドライブって何?
さて、以下本題です。
紹介したコンビネーションレンチは必ず片方が写真のようにオープンエンド(いわゆるスパナ)になっています。大きな力をかけて開け締めするナットやボルトにこのオープンエンドを使う人がいるんです。こっち側を使ってネジの開け締めは絶対に×です。せっかく、ボルト、ナットにかかる力を6角面に分散し、開け締めするところを、僅か2面に力をかけてしまう為に角をなめてしまします。こっちを使うのは6、12角で力をかけて緩めた後です。ネジの角が傷つき、錆びが出て、最悪なめてしまう事も。
以下、4種類を並べてみました。それぞれの長さになっています。
ハブのナットを締めこむなら15,6センチの長さのレンチで十分に締まります。左右各、2、3度位に分けて力をかけて締めこみます。
20センチ近い長いレンチを使う場合はこの様に短くもって同じように締め付けてください。
長くもって力をかけ過ぎないように。
アクスルにお決まりのグリスを塗りこんでやればかんぺきです。
dk
ケイリン系のフレームに付いているチェーン引き、選手のお下がりには必ず付いてるやつ。これって、結構嫌われ物。たいがい、こんなのいらないって外されちゃいます。
せっかくシンプルなケイリン系のフレームになんでこんな安っぽいパーツが付いているんでしょう。
一つは、チェーンの微調整をやり易くする、もう一つは強い力でのペダリングでハブがずれるのを防ぐ為。チェーンの微調整はともかく、近年の精度の良い日本製フレーム、部品においてはこんなの必要ないと思うのですが、競輪にはnjsと言う保守的な規定があるので現在も競技車には必ず使われています。
安っぽいメッキが掛かったこんな感じのパーツです。
正式に作られた物はnjsの刻印も付いてます。
ストリートレベルの乗り方じゃ必要ないなら、やっぱり外しちゃおう~。てな人にケイリンフレームとチェーン引きの密接な関係を説明します。
組み付けで預かっているフレームのエンド幅を計ります。このフレームはエンド幅110ミリの物です。
このフレーム、ほぼ新品、110ミリエンドなのにノギスの目盛りは113ミリ?この3ミリの差が今日のポイントです。
次に新品の110ミリ規格ハブのオーバールックナットの幅を計ります。こっちはピッタリ110ミリです。
この113ミリ、110ミリの3ミリの差、たかが3ミリの差なのですが、このままナットを締め込むと、せっかく1ミリの狂いも無く作られたフレームのシートスティ、チェーンスティに負担が掛かるのは勿論、タイヤのセンターが出しにくく、チェーンが張リずらくなります。
なんで世界に誇る日本のフレームビルダーに作られたフレームに3ミリの誤差があるのかというと、
初めからチェーン引きを入れる事を想定して片側1.5ミリの2枚分の3ミリ分を大きくしてあるのです。
チェーン引きを付けるとホントにドンピシャで納まります。日本の職人さんは素晴らしいです。1ミリの狂い無し。
たかが3ミリですが、エンド幅とハブのロックナットの寸法が合う事で、チェーン張りもスムースになりフレームにも負担を掛けずにハブナットの締め付けができます。値段も二つで500~600円の物なのでケイリンフレームを大切に乗りたい人は是非チェーン引きを付けましょう。
でも、どーしてもこれ付けるの嫌って人はこれで。
厚さ1.5ミリの鉄ワッシャーを二枚。
ロックナットの内側に取り付けます。
2枚で合計3ミリ、チェーン引きのワッシャーの厚さと同じです。ハブのロックナット寸法が113ミリになりました。
これでピッタリ納まります。ハブのずれ防止、チェーン張りの微調整の効果はありませんが、フレームに負担をかけず、ロックナットが締め易くなりチェーン張りもスムーズに出来ます。
ケイリンフレーム、あくまでもnjsの認定フレームの事で、同じ鉄の細いフレームでもnjsの規格外の物や海外のブランド物はこの様ではないのでご注意を。長い間、3ミリ違いの差を締め付けられて自然に寸法が変わってしまった物もありますが、ハンガーにnjsの刻印の付いているものは必ず110,120共に3ミリの違いを付けて作られています。
現状以下の3種のチェーン引きが巷では売られています。写真中央上三ヶ島製njs,写真左キヌガワネジ製njs,写真右汎用(ママチャリ~ピストまで)全てg.garageにラインナップされています。
ではまた来年に。
dk
NITTO 競輪レーサーステム
昔、中古の競輪フレームを買うと付いて来て、こんなの要らないって言われる代名詞だったのですが、、、。今さらですが、これらホント精度、仕上げ抜群でデザイン的にも最高なパーツです。
これらはNJS登録されたリアル競輪レーサーの部品です。
上からPearl (突き出し角度71度), nj proAA(突き出し角度58度) ,nj pro cr-mo(突き出し角度58度)nj pro cr-moには突き出し角度65度の物もあります。
写真は実際にへッドチューブに差し込んだ時にどのような角度になるか分かる様に斜めに並べています。Pearl71度でほぼ水平です。
これは絶版品の天返しステムNJS以前のVIAの登録パーツです。
昔、競輪選手が競輪場までの道のりを自走する際にこの様にハンドルを上向きにして使用したようです。(この状態でひっくり返してハンドルを倒立台にして整備する人も居たとか)
CINELLI track racer stem
チネリの90年代トラック競技用ステムです。上が1A , 下が2A。
突き出し角度が1A 73度(平行) ,2A 65度、この時代は突き出し角度が2種類だったようです。
シルバーアルマイト、ブラックアルマイトの2色が発売されていました。
新旧のチネリロゴ 何か適当で、右の旧ロゴは刻印が逆さまになっています。
71度
65度
58度
ニットーとチネリの違いってあるのかって言うと、
チネリはもう絶版になっていて売ってない。
ニットーが斜めウスを締め上げて取り付けするのに対してチネリは円ウス、
ニットーのクランプ径が25,4ミリに対して26,4ミリ、当然ハンドルのクランプもニットーとチネリは違います。
後、クランプのネジの締め付けも
ニットーは正面から
チネリは裏側から
これら日本、イタリアがレース用に真剣に作ったパーツなのですが、僕の使った感想は、精度、ネジ等の強度、アルマイトやアルミの仕上げ全てで日本製の勝ち。
同じイタリアでもカンパのアルミの仕上げと比べるとかなり安っぽい。
ニットーステムは、やっぱり日本製は良いって実感できるパーツです。僕は断然58度のクロモリ。
ニットーのステムはGEEK GARAGEにて。
dk